2006年にマクトゥーム首長の逝去を受け、後を継いだドバイのムハンマド首長が1月4日、即位から10周年を迎えた。

記念日に際し、アラブ首長国連邦のハリファ大統領は声明を発表し、ムハンマド首長の10年にわたる統治における実績をたたえ、政府を率いてきた功績に感謝の意を表した。

2006年初旬に130万人だったドバイの人口は、10年間で大幅に増え、240万人を超えた。人口の9割は外国人であり、約3000人の日本人が暮らしている。

ジュベル・アリ港やドバイ国際空港の発展により、ドバイは中東の物流ハブとしての地位を高め、国際的な知名度は飛躍的に上がった。

世界一の高さを誇る「ブルジュ・ハリファ(Burj Khalifa)」や、世界最大規模のショッピングモール「ドバイ・モール(Dubai Mall)」、ヤシの木型の人工島「パーム・ジュメイラ(Palm Jumeirah)」などが次々と完成し、多くの観光客を魅了してきた。

ムハンマド首長によって1985年に作られたエミレーツ航空の拠点となっているドバイ国際空港の利用客数は、2006年には約2500万人であったが、2015年は10月までに6500万人が利用するほどに拡大しており、ドバイの地理的重要性の高まりを示している。

ムハンマド首長は人道支援にも積極的だ。2007年には途上国の児童支援のために「ドバイ・ケア(Dubai Cares)」イニシアチブを立ち上げ、中東やアフリカを中心として41カ国1400万人の児童の教育支援を行ってきた。

2020年には中東アフリカで初めての万国博覧会がドバイ・サウス(Dubai South)で開催される。万博のテーマ「心をつなぎ、未来を創る(Connecting Minds, Creating the Future)」は、国際都市ドバイのテーマそのものだ。

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