アラブ首長国連邦(UAE)でガソリンの価格が3カ月連続で上昇している。

UAEは2015年8月、国際価格を下回るガソリン販売価格の政府負担方針を転換し、過去30年間で初めて値上げを行った。以降毎月、国際価格に応じて月ごとにガソリン価格が変動している。

レギュラーガソリンの価格は昨年8月にリッター2.14ディルハム(約71円)を記録して以降、今年3月の最安値1.36ディルハム(約42円)まで下落を続けた後、3カ月連続で上昇している。5月にブレント価格が今年初の50円を記録したことを受け、6月1日からは、前月比4.8%値上げの1.75ディルハム(約53円)となることが決定している。

ハイオクは、5月のリッター1.78ディルハム(約54円)から、6月は1.86ディルハム(約56円)への値上げとなる。

UAEのガソリン価格は、これまでレギュラーで1リットル当たり1.72AED(約58円)、ハイオクで同1.82AED(約62円)に据え置かれていた。一昨年から昨年にかけて原油価格は50%以上上昇し、その後急落。産油国は財政赤字解消に向け施策を講じてきた。

UAEでも、昨年のガソリン販売価格改定時には、生活コストの上昇を気にする声などが聞かれた一方、ドバイの恒常的な問題である渋滞の緩和につながるなどの期待の声もあった。

ドバイでは5月28日より駐車料金が改定され、路上パーキングでは1時間当たりの価格が倍になるところや、これまで設けられていた13時~16時の無料駐車サービス撤廃など、車にかかるコストが値上がりしている。

利用者の一人は「人口が著しく増加する中で、車の数も増え続けている。駐車場が不足している地域や渋滞の激しい地域などでは、快適な生活のため多少のコスト増はやむを得ない」と語った。

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