ドバイ道路交通局は、ドバイのタクシー運転手が危険なほどの長時間労働をしているとして調査を労働時間の調査を開始した。
ほとんどのドライバーがドバイの六つのタクシー会社で働いており、その労働時間は1日12時間、週に7日間も働いていると言う。
UAEでは、成人の労働時間を1日8時間、週に6日までを最大勤務時間としており、この労働時間を超えた場合は25%増しの賃金が支払われるよう労働法が定められている。
ドライバーは給料を受け取っておらず委託制になっており、もちろん超過手当も受け取っていないとのことだ。
「こうやって働くしかないのです。貧しいと他の選択肢はありません」と、バングラデシュから出稼ぎに来た32歳のタクシードライバーは語る。
「私のシフトは午前4時から午後4時まで。疲れも抜けません。けど他にどうしろと言うのです? 毎日、売上の500ディルハムから燃料代の100ディルハムを覗いた残りの35%が私の稼ぎになるだけです」
こうした長時間勤務を原因に尿道結石や痔になったりと体調を崩すドライバーが増えてきていると言う。
道路交通局は現在労働環境の調査を進めており、各タクシー会社でのドライバーの労働環境改善のため、新たな法律を定めることも考えていると言う。
ドバイの交通手段としてタクシーはもちろん重要であり、それを支える外国からの出稼ぎ労働者は礼儀正しく、丁寧な英語を話し、懸命に働くとして評判がいい、ドバイを支えるキーファクターでもある。それを失わないためにも、今後の道路交通局の動向には期待が寄せられてる。