競馬のドバイ・ワールドカップ(Dubai World Cup 2015、ダート2000メートル)が3月28日、ドバイらしい快晴の気候の中、メイダン競馬場で開催された。第20回の記念大会。
「メイダン」はアラビア語で人々が集まる場所という意味で、その名前通り午前11時40分の開門直後から、たくさんのファンが駆け付けた。昨年までのオールウエザーからダートに舞台が変わってリニューアルした一戦で、ウィリアム・ビュイック騎手が騎乗した地元UAEのプリンスビショップが優勝した。2011年のヴィクトワールピサに続く、日本馬2頭目の勝利はならなかった。
プリンスビショップは、一番人気のビクター・エスピノーザ騎手が騎乗する米国馬カリフォルニアクロームに2馬身4分の3差をつけ、賞金総額1,000万ドル(約11億9,000万円)のレースを制した。その後、馬主であるシェイク・ハムダン皇子は、600万ドルの賞金を慈善団体に寄付することを明らかにした。
現在8歳のプリンスビショップは今回が4度目の同レース参戦で、昨年は9着に終わり、2012年は7着、2011年は10着だった。今回の優勝で同レース史上最年長優勝馬となり、通算戦績を28戦11勝とした。サイード・ビン・スルール調教師は、これで同レース通算7勝目。
一方、ビン・スルール調教師の下で2014年に優勝したアフリカンストーリーは6位に終わり、日本代表として出場したホッコータルマエは5着、エピファネイアは9着だった。レース後の囲み取材に応じた日本の騎手、調教師はファンへの感謝を口にし、「次回は喜んでもらえるように頑張りたい」と再挑戦へ向けて力強いコメントを残した。