中東最大級の不動産開発会社であるNakheel社(Al Sufouh 1 Dubai)は4月30日、2015年第 1 四半期に 13億5,000万Dhs(=43億8,000万円)の純利益を生み出したと発表した。2014年の同時期の6億3,000万Dhsと比べて2倍以上になる。
同社では、「海のNakheel」と呼ばれる世界最大の人工島「パーム・アイランド」や、世界地図をかたどった人工島群の「ザ・ワールド」など含め、超高層ビル、複合商業施設、大規模娯楽施設、ホテル・リゾート開発、教育・医療施設の開発など数千億円から数兆円の建設物件を多数保有している。
同社は今期の開発事業の収益目標を115 %増と掲げ、小売業やリース&レジャー事業の収益向上を図ると発表した。
同社会長のAli Rashid Lootahさんは「このように印象的な第1Qの結果を年間通じて構築することを計画しており、ドバイ政府の2021年のビジョンに沿った手法でドバイにおける不動産部門への事業に集中していく。現在は負債を大幅に減らしているため健全な状況にあり、より多くの利益・資産を生み、さらに今後数年間で当社の事業と財務基盤の強化を進めていく」と今後の戦略を発表。「当社メンバーとドバイの政府の継続的なサポートと投資家の皆さまに感謝している」とも。
同社では4月、デイラ諸島とドラゴンマート、イブンバトゥータモールといったドバイ現地の主要エリアで小売りや病院、居住エリアなどの新たなコミュニティーを含むプロジェクトを開始している。