世界最大の多国籍ホテルグループであるインターコンチネンタルホテルズグループ(IHG社)は、アラブ首長国連邦(UAE)で2つ目となるホテルインディゴを現在開発中のサスティナブルシティー(Layan Access Rd, Dubai)にオープンすると発表した。
ホテルインディゴはIHG社が展開しているデザイナーズホテルブランド。アメリカやヨーロッパ、アジアでも展開を始めている。
ドバイは急速に発展している都市の一つであるが、それゆえ水不足など直面している環境問題も多い。2020年までに世界で最もサスティナブルな(持続可能な)都市を目指すと政府が発表し、太陽光エネルギー、廃棄物循環、水の再生利用、緑化建築規制の実施などを取り入れる。開発会社ダイヤモンド社がこのサスティナブルシティーを所有・開発しており、1万本の木々に囲まれドバイ国際空港より車で16分、ダウンタウンより12分という場所に位置し、都会の喧騒(けんそう)を忘れられる静かな空間となる。
IHG社はダイヤモンド社とタッグを組み、2017年の完成時には170部屋あるホテルの稼働を始める。現在展開中のホテルインディゴは、建てられているそれぞれの地域からインスピレーションを受けているため2つとして同じデザインはない。
「ダイヤモンドグループはサスティナブルな都市に見合ったホテルブランドを探していた。1つ1つのホテルがユニークでそれぞれ違った顔を持つホテルインディゴ。『サスティナブル』はわれわれが求めていたものと一致している。水のリサイクルやソーラーパワーに加え、ホテルで提供する食材は近くのオーガニック菜園から調達する」とIHG社のインド・中東・アフリカ地域COOのPascal Gauvinさんは話す。
ホテルでは必要とされるエネルギーの100%が太陽光で作り出される。宿泊客用にダウンタウンとホテルをつなぐソーラーパワー駆動のシャトルバスも運行を予定している。
サスティナブルシティーには居住エリア、グリーンスクール、コミュニティーセンター、乗馬センター、さらに観光客向けプラネタリウムなどが建設予定。IHG社は現在18のホテルをUAEで運営中で、さらに10のホテルが5年以内にオープンする。今年初めにはタイ・バンコクにホテルインディゴを開業させた。