今年10周年を迎えたドバイのショッピングモール「モール・オブ・ジ・エミレーツ(MOE)」で9月2日、「世界のバービー人形展」が開幕し、1995年以降の世界でも有名なハイブランドの最新ファッションに身を包んだ華やかなバービー人形24体が来場者を迎えた。
除幕式に臨んだフセイン・ムーサMOEアソシエートディレクターは「今回のバービー人形展は、MOEとしてハイブランドを着こなす24体のバービー人形を展示するという初めての試み。ディオールやルブタン、ベルサーチなど年代ごとの世界のファッションの縮図がここにある。世にもユニークな展示をぜひ見ていただきたい」と述べた。
24体のバービー人形は、1995年から2014年までの世界のハイブランドを着ている。もっとも古い95年は、米ブランド、ダナ・キャランのコレクションで、大き目のベレー帽が特徴的な黒を基調としたコーディネートに、深紅のショールを合わせている。
ダナ・キャランに続くのは、1990年代をほうふつとさせるコーディネートをあしらったカルバン・クライン(1996年)とラルフローレン(1997年)。カルバン・クラインは、当時流行したクロップド丈のトップスとミニスカートで、ウエストラインには、カルバン・クラインの文字の入ったアンダーウエアがちらりと見えるほどの細部へのこだわりが感じられる。
ラルフローレンは、キャメル色のロングコートをさっそうと羽織るキャリアウーマンをイメージし、ニューヨークの街並みを歩く「できる女性」の先駆けとなったファッション。ともに、90年代のファッションを回顧するコーディネートとなっている。
クリスチャン・ディオールやアルマーニ、ベルサーチといったハイブランドのバービー人形も魅力的だ。クリスチャン・ディオール(1997年)の設立50周年記念バービーは、1947年に独立後初のコレクションで発表し、ディオールの代名詞となる「ニュールック・シルエット」で登場。ウエストで細く縛られ数字の「8」をかたどった独特のラインで、エレガントさが協調されたスタイルとなっている。
アルマーニ(2003年)とベルサーチ(2004年)は、ともにパーティーに向かうゴージャスなスタイル。アルマーニは、グレーのツーピースドレスに、花柄のビーズがちりばめられたもの。ベルサーチは、ピンクベージュ色のリボンでレースアップされたフリルのロングドレス。いずれもディテールにこだわった装いで、社交界に臨むバービー人形の生き生きとした表情を際立たせている。
そのほか、米セレブのジェシカ・シンプソンさんも結婚式で着たブランド、カロリーナ・エレーラのウエディングドレスをまとったバービー人形や、クリスチャン・ルブタンを象徴するレッドソールのハイヒールを履いたバービー人形など、世界のファッション史を一度に見ることのできるバービー人形展となっている。
開催時間は10時~22時(金曜~日曜)は24時まで。世界のバービー人形展は今月8日まで。
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