アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビで12月7日、食の見本市「Sial Middle East」が開幕した。アブダビ国立展示会場で行われた開会式には、マンスール副首相兼大統領官房相やナヒヤーン文化・青年・社会開発大臣らが参列した。

6回目の開催となる同イベント。世界中から900を超える出展社が参加し、国別パビリオンは30カ国以上となった。日本からは、ダイドードリンコ、ASlink、流通サービス、JTCらが参加している。

初参加したダイドードリンコ海外事業部の渡辺太郎さんは、「中東市場は今後拡大の一途をたどる魅力的な市場であり、主力商品である缶コーヒーをはじめ、日本の味を広めていきたい」と力強く話す。

UAEに近い中近東の国々は巨大なパビリオンを作って参加。モロッコは大型のパビリオンを設置し、伝統衣装をまとった音楽隊がローカルミュージックを奏でる後ろで、タジーンなどの地域料理をライブクッキングで振る舞った。

トルコはお茶やお菓子を中心に、世界三大料理の一つに挙げられるトルコ料理を味わえるブースを作り、サウジアラビアは現地の特産である大小さまざまなデーツ(ナツメヤシの実)を取りそろえた。

シェフやパティシエらが腕を競い合う場も用意。有名ホテルのシェフらによる料理競技や、パティシエらによるケーキやチョコレートハウスの技術競技が会期中行われている。氷の彫刻部門では、各ホテルやレストランのシェフらが、さまざまな刃物を駆使して厚さ60センチの氷を白鳥やマーライオンに変形させ、その出来映えを比べた。

中東地域のバリスタ・チャンピオンを決めるバリスタ大会も開催される。参加者は15分以内に自分で用意したエスプレッソを用いて、その抽出技術を競う。優勝者には、賞金5,000ディルハム(約16万5,000円)が贈呈される。併せてラテアートの地域大会も行われる。

開催時間は10時~18時(最終日は17時まで)。入場無料。12月9日まで。

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