ブルジュ・ハリファの下の芝生空間で1月21日、ドバイ冬のショッピング祭「ドバイ・ショッピング・フェスティバル(1月1日~2月1日)」の一環として、屋外アパレル・マーケット「Market Outside the Box(Market OTB)」が開幕した。期間中、ドバイのおしゃれセレブが夜間に集う。

冬季のドバイは夜間の気温が20度前後と過ごしやすく雨の心配もないことから、屋外でのイベントが多く開催される。同マーケットは3年前に始まったファッション・イベントで、欧米系のアパレルをそろえたセレクトショップとローカルデザイナーによるアラブテイストを加えた新作コレクションなど、国際色豊かなドバイのファッションを一度に楽しむことができるのが特徴。

「West L.A」は米西海岸系カジュアル・ラインのセレクトショップの第一人者的存在。2012年開業でドバイのビーチ沿いのSunset Mall内に店舗を構え、昨年に引き続き同マーケットに参加。ハリウッドの映画館をほうふつとさせる電飾看板が目印で、パステルグリーンの店内にはレディース・ラインを中心に新作コレクションが並ぶ。

発色の良いピンクのネオンカラーが鮮やかな「Neon Edge」は、ドイツ人とエジプト人の両親を持つMana Faresさんが2009年にドバイで立ち上げたブランド。自身のルーツがそうであるように、アラブの伝統衣装の形を生かしながら、欧州の気品を添えたクロス・カルチュラルなデザインが特徴。今回店に並ぶ新作のフード付きのケープは、美観地区バスタキヤで行われたファッションショーでも披露された。

アラブ首長国連邦(UAE)の女性デザイナーの第一人者Mariam Al Mazroがデザインする「Mimi」は、複数の生地を組み合わせて伝統的なアラブスタイルのドレスから、普段使いのカジュアルなワンピースまで幅広く手掛ける。

Mariamさんは、自身が創業した2007年当時はUAEの女性がデザイナーとして活動することは困難だったと振り返る。ファッションは欧米からの輸入に依存していた時代から、近年、地元の女性デザイナーが台頭し、アラブ文化と現代ファッションを融合した独自のスタイルを確立しつつある。

同マーケットには、アパレルを中心としたショップのほかフードトラックなど80を超える店が集まっている。毎夜19時30分からは、New York Times紙のファッションコラムや、ファッションアイコンIris Apfelのドキュメント映像が大型スクリーンに流される。

キッズが遊ぶエリアや生バンドのステージも用意し、ライトアップされたブルジュ・ハリファやドバイ・ファウンテンを見ながら冬の屋外を楽しめるイベントになっている。

開催時間は16時~22時(週末は10時~)。入場無料。今月30日まで

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ファッション
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