ドバイを中心に自主制作映画などを上映する「シネマ・アキル(Cinema Akil)」の今冬シリーズに、宮崎駿監督の人気アニメ映画「魔女の宅急便(英題:Kiki's Delivery Service)」が登場する。

シネマ・アキルは、2014年に立ち上げられた映画のプラットホームで、立ち上げ以降、アラブ首長国連邦で上映されていない世界中の映画を上映。ブルジュ・ハリファの麓で開催された屋外のファッションイベント「Market Outside the Box」や、シャルジャ首長国の芸術財団との合同イベントなどで、世界中の芸術映画や自主製作映画を上映してきた。

合計20本の映画を上映する今シーズンのシリーズ「Where We Dwell」は、ドバイのアル・クオーズ工業地区(Al Quoz Industrial Area)にあるアート地区「アル・ザーカル・アベニュー(Al Serkal Avenue)」のA4スペースを拠点に行われる。

アカデミー賞部門10冠の「ウエスト・サイド物語(West Side Story)」や同6冠の「オリバー!(Oliver!)」などの名作から、UAE内の労働キャンプの暮らしをカメラに収めたドキュメンタリー映画「Champ of the Camp」や、砂漠の収容所から逃れた囚人の話を描いたエジプトの「Rags And Tatters」などアラブの映画まで幅広いセレクションとなっている。

「シネマ・アキルの上映作品は、地元の人々の希望を反映している。映画が多様化するのは、それだけドバイに集う人々が多様化しているから」と語るのは、シネマ・アキルの共同設立者で代表のブセイナ・カズィム(Butheina Kazim)さん。「過去の名作を含めた世界中の優れた映画を見たいというドバイの人々と実際の上映作品にはまだギャップがある。その差を埋める一助となりたい」とシネマ・アキルの存在意義を語る。

「魔女の宅急便」をはじめ、宮崎駿監督のアニメはドバイでも知名度を得ている。カズィムさんは、そのほかの日本の映画についても、今後上映数を増やしていきたいとしている。

「魔女の宅急便」は、アル・ザーカル・アベニュー内A4スペース内映画館で、2月5日~7日に上演される。開演時間は19時。入場無料。Where We Dwellシリーズは3月4日まで。詳しい上演演目はシネマ・アキルのウェブサイトで確認できる。

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