ドバイ国際金融センター(DIFC)内にあるアート街に入居するギャラリーで、今冬のコレクションシリーズが開催され、各国のアーティストが新作コレクションを続々と展開する。
2008年の開業後、中近東を中心に現代アートをけん引する「クアドロ・ファイン・アート・ギャラリー(Cuadro Fine Art Gallery)」では、サウジアラビアの女性アーティスト、マナル・アル・ドワイアン(Manal AlDowayan)さんの新作コレクション「And I, Will I Forget?」の個展を開催している。
同展では、1962年から1973年までにドワイアンさんの父親がサウジアラビアと米国で撮影した写真を転写した銅板を基にした作品を展示している。銅板自体も作品の一部になっており、立体的なアートを展開している。
写真アートに特化した「ザ・エンプティ・クオーター(The Empty Quarter)」は、ミショー夫妻の写真展を開催中。フランス生まれのローランド(Roland Michaud)さんと、モロッコ出身のサブリナ(Sabrina Michaud)さん夫妻が、世界中を旅しながら撮影した写真展「Mirror of the Orient」を開催している。
アリアンス・フランセーズの協力の下行われている同展で披露されるのは、中近東や中央アジアの民族的な写真。それぞれの写真の横には数100年前の類似した絵が掛けられている。過去の名画に登場するシーンに似た現代の被写体を見比べなら個展を楽しむことができる。
このほか、Ayyam Gelleryではシリア出身の画家エリアス・イゾリ(Elias Izoli)さんの人物画コレクション「Connected」が、Art Sawaでは21日からレバノン人アーティストゼナ・アッシ(Zena Assi)さんの「My City Shore」が開催される。