ドバイの新興アート地区ドバイ・デザイン・ディストリクト(d3)で2月25日、世界的写真家マリオ・テスティーノさんの写真展「HEAT」が始まり、イギリスのモデルで世界的なファッション・アイコンのケイト・モスさんや、アルバム「レイ・オブ・ライト」のジャケット写真に使われた、米国の歌手マドンナさんの横顔などを大きく展示している。
テスティーノさんは、イタリア人とアイルランド人の両親を持つペルー生まれの写真家。大学卒業後、拠点をロンドンに移し、グッチやヴェルサーチなどのハイ・ブランドとのキャンペーンで名声を得て、ファッション誌「Vogue」などでも活躍している。
同展は、d3内に設けた黒を基調とした会場に著名アーティストたちの象徴的な写真32点を展示する。
このほか、ロックバンド「ローリング・ストーンズ」のミック・ジャガーさんとキース・リチャーズさんが肩を組んで笑顔を見せるモノクロ写真や、発色の良いショッキング・ピンクをまとったレディ・ガガさんの写真など、世界のセレブリティの素顔を、ファインダーを通して表現している。
中東で初めてとなる個展開催に際し、ドバイを訪れたテスティーノさんは「私の尽きることのない好奇心が作品の多様性を生み出している。ドバイという常にクリエイティビティを発展させる土地こそ、この多様性を感じるにふさわしい場所だ」と話す。
来場者の女性の一人は「どの写真も魅力的だが、色彩豊かなペイントを施しながら、アンニュイな表情を浮かべるケイト・モスさんの写真が大変印象的だった。いずれも大きな写真での展示なので、雑誌で見るそれとは違うインパクトがあった」と話す。
開催時間は10時~22時。入場無料。4月15日まで。
タグ:
アート