ドバイ世界貿易センターで4月28日~30日に「第29回アジアカップ卓球大会」が開催され、 日本からは、今夏リオデジャネイロで開催されるオリンピック・パラリンピックの卓球日本代表候補水谷隼選手(beacon.LAB所属、26歳)や同伊藤美誠選手(スターツSC所属、15歳)らが出場したが、いずれも準々決勝で敗退。決勝に駒を進めることができなかった。
ドバイでは初開催となる同大会は、リオ五輪前に行われる最後の卓球の世界大会。会場には地元の卓球ファンをはじめ、強豪中国の応援団らが詰め掛けた。日本選手の応援に訪れたドバイ在住の日本人女性は、「トップレベルのスピードに興奮した。五輪でも日本選手に頑張ってほしい」と話した。
直前にポーランドのワルシャワで開催されたITTFワールド・ツアー・ポーランドオープンにおいて、男子シングルスで優勝した水谷選手。現在、男子シングルスの世界ランキング7位で、リオ五輪でもメダルが期待されるが、準々決勝で同9位の黄鎮廷選手(香港)に敗れ、5位~8位の順位決定戦に回った。
順位決定戦では、チャイニーズタイペイの江宏傑選手をストレートで、韓国の李尚洙選手を4-1でそれぞれ下し、5位で大会を終えた。
女子は、伊藤選手が女子シングルス世界ランキング1位の劉詩ウェン選手(中国)と対戦し、1-4で敗れた。水谷選手と同じくワルシャワのワールドツアーで優勝しドバイに乗り込んだ平野美宇選手(JOCエリートアカデミー所属、16歳)は、同7位の馮天薇選手(シンガポール)と対戦し、2セットを奪うも2-4で敗れた。
順位決定戦では、接戦の末4-3で勝利した平野選手が5位、敗れた伊藤選手が6位となった。
決勝は、男女ともに中国選手同士の対決となった。男子は世界ランキング3位の許昕選手が、女子は準々決勝で伊藤選手を破った劉詩ウェン選手が優勝した。