和装商社の塚喜商事(京都市下京区)は、ドバイでの西陣織の高級美術品の販売に乗り出す。
今月中にも現地法人を設立し、12月に店舗を開設するという。世界中の富裕層がビジネスや観光で数多く訪れる現地で新たな和装需要を掘り起こす狙いだ。
同社は昨夏、経営難に陥った西陣織メーカーから美術織物事業を引き継ぎ、日本製品が人気のドバイを拠点に海外需要の開拓を目指す。
店舗は富裕層向けショッピングモールの一角を賃借して設置、広さは130平方メートルになる。
尾形光琳の「紅白梅図屏風(びょうぶ)」の絵柄を金糸で再現した打掛や大華文のタペストリー、ガラスに西陣織を挟んだ室内装飾品など50点を展示・販売する。価格は100万~1500万円。京都の若手職人による工芸品も紹介する。日本人社員1人を含む3人で運営するとのこと。
同社の井阪仁取締役は「西陣織を世界の富裕層に発信し、職人の仕事の増加につなげたい」と意気込みをみせている。
参照
http://kyoto-np.co.jp/economy/article/20141021000022