アラブ首長国連邦(UAE)の国立ザイード大学(Zayed University)で5月9日、同大学の「ジャパン・クラブ(Japan Club)」が、4月に発生した熊本地震のチャリティーイベントを開催。同16日に、当日の収益を義援金として在ドバイ日本総領事館へ手渡した。
ジャパン・クラブは、2004年の設立から今年で12年目を迎える文化サークルで、日本とUAEの架け橋となり、UAE国内における日本文化の発信を目的として活動を行ってきた。
代表のハムダさんは「もともと日本文化が大好きで、ザイード大学入学前からジャパン・クラブの存在を知っていた。日本文化に関するワークショップなどの活動はとても魅力的で、素晴らしい日本文化の発信に携わりたいと思っていた。大好きな日本での地震を聞き、私たちが愛する国の支援をできる限り行いたいと思った」とチャリティーイベント開催の背景を話す。
大学内のアトリウムで開いたチャリティーイベントでは、おにぎりやお菓子などを販売。「ドバイ在住の日本人の方にも支援いただいた。訪れた学生は日本のキャンディーやスイーツを気に入ってくれて、多くの学生が私たちの販売するものを購入して支援してくれた。同時に熊本での震災のことを知ってもらえる機会となった」という。
同クラブでは、浴衣の着付けや茶道など日本文化に関するさまざまなワークショップを開催。日本人が教える日本語学習では大きな成果を上げており、在UAE日本国大使館主催の日本語スピーチコンテストで過去何度も優勝している。
ハムダさんは「今後もUAE国内での日本文化発信とともに、日本から来られる方とザイード大学の学生の交流機会を増やし、2国間の関係を深められるよう尽力していきたい」と意気込む。