フランスで6月10日に開幕した欧州最強を決める「UEFA EURO 2016(欧州サッカー選手権2016、以下EURO)」への関心が、世界各地の人々が暮らすドバイでも高まっている。

4年に1度行われるEUROは、欧州各国の代表が競い合うサッカーの祭典。1960年に第1回大会が本拠地で開催されてから、84年の第7回大会を経て、フランスでの開催は32年ぶり3回目となった。前回大会(2012年)は、2010年のW杯も制したスペインが08年に続き連覇を果たしている。

史上初大会3連覇の懸かるスペインは、6月13日にチェコとの初戦に臨む。ドバイの運河を眺めるドバイ・クリーク・ヨット・クラブ(Dubai Creek Yacht Club)内にあるスペイン・レストラン「Casa de Tapas」(TEL +971-4-416-1800)では、パエリアからタパスまでスペインの伝統料理を提供。99ディルハム(約3,000円)のバケツドリンクを含むさまざまなドリンクを片手に、「無敵艦隊」の応援をする人でにぎわいが予想される。7つあるプライベートブースは要予約。

開催国のフランスからドバイに来て暮らしているのは約1万人。在ドバイ・フランス領事館もメッセージを発信し、EURO観戦に訪れる旅行客への情報発信に余念がない。

フランスの大手ホテルチェーン、アコーホテルズ(Accor Hotels)傘下のホテルも数々ドバイに進出している。ヤシの木型の人工島パーム・ジュメイラのソフィテル(Sofitel Dubai The Palm Resort & Spa)はその一つ。ステーキハウスの「Porter House」(TEL +971-4-455-5656)では、60インチのプロジェクターを用意し6月の熱狂に備える。

今年の英プレミアリーグを制し、欧州サッカー界の話題をさらったレスター。日本代表の岡崎慎司選手の同僚でチームのエース、ジェイミー・ヴァーディー選手や、マンチェスター・ユナイテッドのスター、ウェイン・ルーニー選手らが、イングランド代表に名を連ねる。

英国と歴史的に深い関係にあるドバイには、英国人の集まるスポーツバーも多数ある。マンチェスター・ユナイテッドファンが集うCrowne Plaza Hotel内の「Harvester's」(TEL +971-4-331-1111)では、EURO開催中、試合のスコアを当てた客に半額サービスを提供する。

20台以上のテレビを備え、週末は常にサッカーファンでにぎわっているスポーツバー「McGettigan's DWTC」では、EURO開幕前のイベントとして6月7日、元アイルランド代表のジェイソン・マカティア選手と、元ドイツ代表のディートマー・ハマン選手を迎えて、大会の展望などについて話すトークショーを開催する。

クラブチームから特定の選手を応援したい場合は、チームのカフェに出向くのも手段だ。今年のチャンピオンズリーグを制したレアルマドリードには、ポルトガル代表のスター選手クリスティアーノ・ロナウド選手や、ウェールズ代表のギャレス・ベイル選手らが所属。ビーチ沿いのJumeirah Beach Residenceの「Real Madrid Cafe Dubai」(TEL +971-4-227-5625)で、「白い巨人」のユニホームを着て応援に興じることもできる。

そのほかにも、ドバイの多くのスポーツバーやスポーツカフェでEUROを中継する。

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