今、なぜ海外進出でドバイを選ぶのか。
多くの方はドバイが産油国であるというイメージを持っていますが、実はほとんど石油がでず、また元々は砂漠と海しかなかったため、農業や工業などの産業にも向いていませんでした。
そこでドバイ政府は、ドバイを『世界最大の貿易拠点にする』ということを考えました。
そして世界最大規模の空港や港を整備し、また巨大なショッピングモールやゴルフ場などを建設、世界中からヒトとモノを集めることに成功したのです。
例えば、中国は、2004年に中国政府の指導の元、中国本土外で世界最大となる中国企業が集まった商業施設(ドラゴンマート)を建設するなどして、すでに大きく進出しています。
約10万坪の面積を誇るドラゴンマートでは、5,000社近い企業があらゆる製品を売り込んでおり、現在、一日当たり6.5万人が訪れるまでに発展。実際にドバイ市内には、約15万人の中国人のビジネスマンが移住するほどです。
ドバイの人口は2014年時点で230万人と言われておりますが、実際にU.A.E国籍の人は2割弱しかおらず、残りの8割強はU.A.E以外の国籍の方で占めています。
つまり、ドバイには世界中からビジネスマンが集まっており、中東をはじめ、ヨーロッパやアジアやアフリカを合わせた30~40億人の市場に売り込めるチャンスがあります。また、ドバイにおける営業活動はさまざまな民族、宗教、地域をターゲットにできるというメリットもあります。
このことから、世界中のビジネスマンが、海外進出先として「ドバイ」を選ぶことは必然と言えるでしょう。
ドバイでビジネスをするメリット
ドバイでは数多くのビジネスメリットをもたらしてくれますが、その中でも特に大きいのが以下の3つです。
それは、
・金融・治安など世界最高水準で完備されている「優れたビジネス環境」
・有利な立地を活かして世界市場にリーチできる「市場規模の大きさ」
・伸びる市場にもかかわらず、進出する日本企業の競合が少ない「参入障壁の低さ」
です。この他にも数多くのメリットはあるのですが、まずはここを理解しないことにはドバイを市場の面白さを感じていただけないのではないでしょうか。
安定した金融・治安など、世界最高水準で完備されている「優れたビジネス環境」
ドバイに対して、「石油が産出されている」という誤ったイメージを持っている方が多いとよく聞きます。
実はドバイのGDPに占める石油収入は全体からするととても小さく、2%台しかありません。ドバイは早期から石油依存からの脱却を目指し、国を挙げて貿易、ビジネスに力を入れたことで、現在の世界から注目を集める貿易国としての発展を築いたのです。
このような背景から、外貨獲得のために外国企業の誘致を積極的に進め、その結果としてタックスヘイブンや現在の治安の良さへとつながっています。
世界中を見渡しても、これほど良好なビジネス環境がそろっている新興国はかなり珍しいといえます。
ビジネスをしていくうえでの障壁は少ないほうがいいですよね。
貿易に有利な立地を活かして世界市場にリーチできる「市場規模の大きさ」
ドバイは人口230万人ほどの小さな首長国ですが、貿易に有利な立地条件を活かして国力を伸ばしてきた歴史的な背景があります。
現在では中東・中近東・アフリカ・アジアを含むGCC、MENASA経済圏に、ヨーロッパ地区を加えた巨大マーケットへ強力な販路を無数に築いています。
特に、MENASA経済圏は世界の約23%の人口を占め、GDPは3.5兆ドルに達する超大型経済圏となっています。現段階でもその市場規模は日本を軽く上回っていることが見てとれます。
MENASA経済圏は25歳以下の人口が50%以上を占め、次の10年間で1.75億人の新しい労働人口が増加する見込みとなっており、将来的な経済の展望が大きく開けています。働き盛りの若年層が働いて財を成し、消費が活発化することで経済はさらに発展すると予測されており、今後の成長に期待が高まっています。
このように、そのすべての国々のビジネスの中心・起点となり、各国のバイヤー達が日夜商談を重ねているのが他でもないドバイなのです。
伸びる市場にもかかわらず、進出する日本企業の競合が少ない「参入障壁の低さ」
ドバイの日本に対するイメージは良く、ドバイの車のほとんどが日本車で占められています。
また、ドバイを走っている鉄道は日本企業が施行しているなど、日本の高い技術力が評価されており、実は日本とのかかわりが深い国なのです。
これは、自国(ドバイ)では製造技術等も未熟で、ものづくりができないことや、国の歴史が浅いことなどが理由で、ドバイの人たちは日本の文化や技術力に大変興味を持っています。こうした背景から「Made in Japan」は中東地域の人にとって憧れの対象であり、日本の高い技術力はドバイにとってブランドとなっています。
文化的にも受け入れられているのは日本食レストランが多く、ドバイ内で散見できることからも理解できます。その実、ドバイ国内の日本企業の知名度はそこまで高くなく、進出している日系企業の数も少ないという現状があります。
つまり、日本企業が新たにドバイに参入することに対して現状は競合が少なく、日本企業ブランドもついてくるので参入障壁が低くなっています。ドバイで御社の製品をブランドにすることも可能なのです。
以上のことからみて、今ドバイが世界でも有数のビジネスチャンスを保持しているということが理解できるのではないでしょうか。
海外進出を考えるのであれば、ドバイのビジネスチャンスは見逃せません。
この絶好のタイミングを逃すことなく、海外に出る機会をものにしていきましょう。