11日、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイで、世界最大規模のドバイ国際空港に正体不明の小型無人機(ドローン)が侵入し、飛行機の離着陸に混乱を生じさせたことを、同空港の運営会社(ドバイ・エアポーツ)が明らかにした。
空港の運営会社であるドバイ・エアポーツはツイッターを通じて声明を出し、「正体不明の小型無人機による無許可の活動によって空港は69分間に渡って閉鎖を余儀なくされた。そのため、多くの飛行機が別の空港に行き着陸することになった」と述べている。
また「空域は11日の午前0時45分(日本時間11日午後5時45分)に封鎖が解除された」と述べた。
このことにより最大で4時間程度の遅延が発生したとのことだ。ドバイ国際空港は発着便数が年々増加しており、今回の事件で多大な影響が発生したとみられる。
空港の敷地内でドローンを飛ばすことは禁止されており、有罪となった場合には重い罰金が科せられることとなる。ドローンの侵入によって航空便の遅延に繋がり、場合によっては莫大な被害を受ける恐れもある。今後、ドローンの侵入を防ぐ手立てを未然に防ぐための防止策、セキュリティの充実も必要とされることだろう。
また、こうした飛行場の5km以内でドローンを飛ばすことは禁じられているということを、広く市民に知らせる必要もあると考えられる。
この事件に関して、ドバイでは賞金総額100万ドルのドローンの国際レースなどが行われたりと、ドローンが身近なものであることも背景にあるといえる。
ドローンを扱う市民は、飛行場の5km以内でドローンを飛ばすことが禁止されていることをあまり知らないという現状もあり、今回のような事件が起きたのだろう。
大事件にはならなかったものの、これからドバイでのドローンユーザーが増えていく中で、こういったルールがあることを市民全体に通達する義務も出てくるとみられている。