現在国内に606店舗(2015年12月末の集計)出店している日本一のたこ焼きチェーン店「築地銀だこ」が、2016年11月ドバイにて同国1号店が開店される予定だ。

ドバイでは以前から日本食の文化への理解も進んでおり、国内では「本格料理」とされる日本食レストランも数多く展開している。また、ドバイに住む人の約80%は海外からの移住者ということもあって、食のレパートリーも広く、イタリアンやフレンチ、インドや中国など各国のレストランから、一方で、マクドナルドなどのファストフードや低価格のコーヒーショップも多い。東京では連日行列ができるほど人気のポップコーンや、ホットケーキ、ドーナツなどを扱った店も出てきているという。

「築地銀だこ」を運営する株式会社ホットランド(東証1部<3196>)では、かねてから海外展開への志向が強く、すでに海外で60店舗以上の出店がある。海外版「築地銀だこ」が展開される国は香港、台湾、韓国、タイ、中国、カンボジアと、東アジアおよび東南アジア諸国が中心だ。

今回のドバイへの進出は、「日本の食文化を世界に発信しよう」という官民ファンドの海外需要開拓支援機構(クールジャパン機構)の後押しもあって進出が決定された。クールジャパン機構は6月20日に、アラブ首長国連邦(UAE)の総合商社シファーに1千万ディルハム(約3億円)の出資を行い、たこ焼きチェーン「築地銀だこ」を中東で展開すると発表した。

近年、多くの日本企業がイスラム圏への進出を目指している。すでに多くの企業が進出を果たした中華圏や東南アジア、インドより先の「中東」へ進出することによって、更にその先のマーケットである「北アフリカ」進出への足掛かりにもなるというのが、今回の進出におけるクールジャパン機構の狙いの一つだ。

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