アラブ首長国連邦(以下UAE)の航空会社、エミレーツ航空は2014年8月から運休としていたドバイとアフリカ西部ギニアの首都コナクリを結ぶ路線を、2016年10月30日から再開すると発表した。同航路は、週4回(火・水・金・日)往復で運航する予定だ。
エミレーツ航空は、1985 年 10 月にUAEの一首長国であるドバイ政府の 100%出資により設立された。現在では日本(東京、大阪)、モスクワ、パリ、ロンドン、ソウル、北京、香港、バンコク、クアラルンプール、シンガポール、ジャカルタ、ムンバイ、シドニー、ニューヨーク、ロサンゼルス、サンパウロ、ヨハネスブルグを含む全ての大陸の都市に就航している数少ない航空会社の一つとなっている。
同航空は世界で最も高級な航空会社の一つとしても知られており、シャワーやカクテルバー、広々としたファーストクラス席を備えた豪華な航空機もある。利用者からの機内サービスの評価も高く、業界でも権威あるアメリカのOAG(Official Airline Guide)によるエアライン・オブ・ザ・イヤーなど、これまで数々の賞を受賞している。
エミレーツ航空は2013年10月、ドバイとコナクリとダカールを結ぶ路線を開設したが、2014年8月にコナクリ線は運休となっていた。今回の再開により、エミレーツはアフリカ28都市に就航することになる。
同航空は、一時2009年のドバイ・ショック(ドバイの政府系持ち株会社「ドバイ・ワールド」などの政府系企業が債務返済延期要請を行うなど、ドバイとその政府系企業に対する信用不安が発生)の影響でエミレーツの将来を危ぶむ声も起きていたが、現在においては規模拡大施策も活性して見られるようになってきている。