ドバイの複合屋外商業施設「シティ・ウォーク(City Walk)」に9月1日、中東初の室内熱帯雨林施設「グリーン・プラネット(The Green Planet)」がオープンする。
熱帯雨林を模した屋内施設で、動植物や昆虫などを合わせ、3000種の生き物が生息する同施設。立方体の特徴的な建築の内部は巨大な吹き抜け空間で、緑豊かなジャングルが広がる。
室内は、常に25~27度、湿度70%に維持され世界の一般的な熱帯雨林と同じ気候条件に設定されている。砂漠に突如現れた「熱帯雨林」の展示は、生態系を支える川から始まる。下から見上げるような造りの川には、サメやエイ、コロソマやアロワナなど、20種類の魚が遊泳し来場客を迎える。
巨大水槽を抜けると、中央にそびえ立つ高さ25メートルの人工大木を中心としたジャングルに入り込む。人口大木として世界最大となるこの木は、施設内で唯一の人工植物。枝の端々が熱帯雨林にのみ育つ「植物の家」となり、施設内を飛行する鳥に休息を与える役割を果たす。
同施の最大の売りは、柵が設けられておらず、ほとんど触れられるほどの距離で、動物や鳥を見られることだ。施設内の木には、ナマケモノが寄りかかり、ゆっくりと隣の木に移動するさまを目の前で見ることができる。
木を上下に移動するヤマアラシや、保護の対象とされていて真っ青なスミレコンゴウインコなど、アマゾンに生息する動物を身近に感じられる造りになっている。
館内に数多く配置されるケージには、捕食者から身を守るために自然と同化するさまざまな昆虫や爬虫(はちゅう)類がさまざま隠れ、木や草に紛れたカエルやトカゲを探すのも楽しみの一つだ。
営業時間は10時~22時。入場料は、大人=95AED(約2,900円)、子ども=70AED(約2,100円)。