ドバイモール内の仏系高級デパート「ギャラリエ・ラファイエット」で開かれていた「グルメ・フード・フェスタ」の最終日に当たる9月24日、京都の老舗日本茶専門店「一保堂茶舗」の千田真樹さんが来場し、日本茶の楽しみ方を披露した。

同フェスタは毎年開催され今年で5回目。会場中央に設置されたステージでは、さまざまなライブクッキングや一般参加の料理コンテストが行われた。会場を取り囲む11のフードステーションでは、ステーキやチーズ、天ぷらなどの料理が出された。

一保堂茶舗の商品は、8月から同デパート内で販売開始。海外でも認知度のある抹茶に加え、玄米茶や煎茶、ほうじ茶のほか、茶せんも販売している。

ステージに登壇した千田さんは、日本茶や海外ではなじみの薄い抹茶の道具の説明を行った。その後、11人の一般参加者をステージに上げ、抹茶のたて方について実演を交えながら説明。各参加者は初めて握る茶せんを見よう見まねで動かし、自分でたてた抹茶を楽しんだ。

抹茶体験に参加したセネガル出身のメアリーさん(14)は、「抹茶をたてたのも飲んだのも初めて。繊細な茶せんの動きは難しかったが、とても楽しい経験となった。抹茶は少し苦かったが、抹茶のカップケーキはとってもおいしかった」と語った。

千田さんは「ドバイは多国籍都市。さまざまな人の味覚に触れることができ、新しい発見がたくさんあってとても楽しい。海外の方は型にとらわれずに日本茶を飲んでくれるので、自身にあった楽しみ方をしてもらい、さまざまな接点から少しずつ日本茶の文化が広がればうれしい」と語る。

ギャラリエ・ラファイエットのシェフで、クリナリー・ディレクターのラッセル・インピアッツィさんは「300年の歴史を誇る最高品質の日本茶の取り扱いは前々から望んでいたこと。今後は同店内のスタンドで、抹茶を使ったカップケーキやスムージーなど、新しい商品を積極的に出していきたい」と、抹茶の広がりを進めていく模様。

一保堂茶舗の商品は同店2階(日本式3階)のフードコーナーで取り扱う。営業時間は10時~22時(金曜、土曜は24時まで)。

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