ドバイ現代アートの発信地「アル・サーカル・アベニュー」で9月26日、2016-17シーズンの開幕を告げる「ギャラリー・ナイト」が開催され、多くの来場者でアート街が埋め尽くされた。

同アベニューに所属するギャラリーは約20。地元ドバイのギャラリーに加え、米国、フランス、レバノンなど、世界中から集まっている。

90年代からUAEを拠点に中東のアーティストの作品を積極的に展示してきた「Showcase Gallery」では、UAEアル・アイン出身のアーティストAhmed Bin Faresiさんの個展「We Are But One Thread」を開催。同展は遊牧民の伝統文化とアメリカン・インディアンの部族を融合させたアートで、ナヒヤーン・ビン・ムバラク・アル・ナヒヤーンUAE文化・青年・社会開発大臣が後援。この日はナヒヤーン大臣も来場し、地元アーティストの晴れ舞台に花を添えた。

米ニューヨークに拠点を構え、2015年にドバイ進出を果たした「Leila Heller Gallery」では、Gordon Cheungさん、Richard Hudsonさん、Francesca Pasqualiさんの3人の作品を展示。ギャラリーの中央にある巨大なミラー・スチールのハート形の彫刻は、英国出身の彫刻家Richard Hudsonさんの作品「Love Me」。特徴的な作品に、ハート中心のくぼみをのぞき込む来場者が続出した。

アラビア語のカリグラフィーをグラフィティ・アートにして描く現代アーティストel Seedさんのスタジオ「eL Seed Studio」では、壁に掛けられた作品だけでなく、路上でのプロジェクトの様子も見ることができる。TEDに登場した際にeL Seedさん自身が語ったエジプトでのプロジェクトは、ビル50棟に描かれた巨大なカリグラフィー・アート。スタジオでは3週間に及んだ作品の制作過程を収めたビデオが流され、壮大なプロジェクトの一端に触れることができる。

各ギャラリーの詳細は、同アベニューのウェブサイトで確認できる。

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