アラブ首長国連邦(UAE)結成の地に建設された「Etihad Museum」の一般公開が1月7日に始まった。  

連合や和合を意味する「Etihad」を冠する同博物館は、UAE結成時に各首長が署名を行ったUnion Houseのすぐ横に建設された。敷地面積は2万5000平方メートル。外観は署名を行った宣誓書をイメージしており、波打つ流線型の形状をしている。  

受付横で来場者を迎えるのは、UAE憲法の序文を記した巨大なカリグラフィー。内部は3フロアになっており、受付から1フロア下がったところに連邦結成の背景や当時の様子を知ることのできる展示が設けられている。  

展示フロアに入ってすぐの場所に展示されているのは連邦結成当時の写真。結成署名式の様子や当日のドバイ市内の様子を撮影した15枚で、いずれもドバイのハムダーン皇太子のコレクション。  

次に続くのは連邦結成時の首長の紹介コーナー。先頭のアブダビ首長で初代UAE大統領のザイード首長(1918~2004年)のコーナーには、生前愛用したPatek Philippeの腕時計やCarreraのサングラスなどの私物も置かれている。  

そのほか、各首長国の切手コレクションや、連邦結成前の各首長国政府が発行していたパスポートなどを展示。最新の技術も多く採用され、手をかざして動かすポインターや、立方体の箱とテーブルをリンクさせることによる情報の投影など、体験型の展示も多数用意する。  館内には図書館もあり、UAE建国に関する3000冊の書籍や、当時の新聞記事のコピーなども閲覧できる。  

博物館外には庭園が広がり、連邦結成時に制定し掲揚された国旗と、建国30周年を記念して建設した高さ123メートルの国旗付近まで散策できる。  

開館時間は10時~20時。入場料は大人=25AED(約750円)、学生=10AED(約300円)、5歳未満無料。

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