ドバイのヤシの木型の人工島「パーム・ジュメイラ」の高架下に、道路を支える人工の森が作られた。ドバイ全体を屋外アート・ミュージアムに変えるという計画の一環。

パーム・ジュメイラは、埋め立て部分700ヘクタールに及ぶリゾート・アイランドで、アパートや住居が立ち並ぶ。アトランティスやアナンタラなど、世界の高級ホテルが点在し、観光客を受け入れている。

パーム・ジュメイラは、ドバイの海岸線から垂直に伸びた幹から両サイドに突き出た10数の葉を覆うように弧を描いた島が周囲を取り込む形状。幹の先端と周囲の弧は海底トンネルでつながっており、今回の人工の森は弧からトンネルへと向かう立体道路の高架下に作られた。

森の面積は4000平方メートルで、頭上を走る道路を支える柱は木、道路の天井部分を緑が覆う。ドバイの美化プロジェクトの一環として、ドバイ政府のクリエーティブ部門を担当するブランド・ドバイと、パーム・ジュメイラのデベロッパーであるナキール社によって実施された。

ブランド・ドバイは、2014年に屋外ギャラリーを作るために設立され、ナキール社のみならず、City WalkやJBRなどのデベロッパー・メラース社や、ブルジュ・ハリファやドバイ・モールのデベロッパー・エマール社などとも協力し、数々のプロジェクトを主導。

屋外に3Dアートを展示するドバイ・キャンバスや、11月3日の「国旗の日」に4000本の国旗で「UAE」の文字をビーチに作るUAEフラッグ・ガーデンなど期間限定のアート・イベントや、駐車場の壁画をアラブ風の絵で埋め尽くす常設プロジェクトなどを行ってきた。

タグ:
まちづくり
観光
recommend to friends

コメント

  1. コメントはありません

コメント投稿