アートハブドバイギャラリー(Dubai Design District, Ras al khor road, Dubai)で9月9日から、日本の伝統工芸品の展示会「Japan Tide Exhibition」が開催される。
富山県や石川県などの北陸を中心とした25社を超える日本企業の出展が決まり、高岡銅器や井波彫刻、越中瀬戸焼、九谷焼、輪島塗などの展示販売が行われる。今回は富山県でブライダル事業を展開するCute英國屋社が企画し、世界最大の日本文化イベント「ジャパンエキスポ」のコンテンツプロデュースなどを行うジャパンプロモーション社と協力して開催される。オープニングセレモニーや会期中には、在ドバイ日本領事や在アブダビ日本大使の参加も予定されている。
会場となるArt Hub Dubaiは、世界最大のショッピングモール・ドバイモールや、UAE最大の展示会場のワールドトレードセンターなどからも近い中心地に位置する、ドバイデザインディストリクト(D3)に入る。D3は2013年にムハンマド・ドバイ首長の発表から始まったプロジェクトで、ファッションやアートのトレンドを発信するとともに、ローカルアーティストの育成も目的とし、アートスペースやセレクトショップ、飲食店などが並ぶ。Art Hub Dubaiのオーナーで美術商であるアハマド・アル・ヤフィーさんは、アブダビにも2カ所同様のアートスペースを持っており、若手アーティスト向けのアトリエの開放や展示会開催なども行っている。
オーガナイザーを務めるCute英國屋社の清水佑多郎さんは、2015年にはアブダビの7つ星ホテル「エミレーツパレスホテル」でも井波彫刻などの展示会を企画、開催した。経営コンサルタントの紹介でアラブ首長国連邦(UAE)市場に興味を持ち、日本大使館を通じて親日家でもあるアハマドさんと知り合ったことをきっかけに、UAE進出プロジェクトを発案した。清水さんは「今回はドバイの方々の購買力に期待しており、全品完売を目指す。またUAEから北陸へのインバウンドへもつなげていき、今後も文化交流をはじめとしたプロジェクトを来年以降も継続していきたい」と意気込みを語る。
開催時間は10時~19時。入場無料。9月16日まで(15日は休み)。