ドバイワールドトレードセンターで10月23日~25日、UAEのエネルギーに関連した展示会「The Water, Energy, Technology and Environment Exhibition(WETEX)」が開催された。
ドバイ電気水道局Dubai Electricity & Water Authority(DEWA)が主催し、エネルギーに関連した企業が出展する同展示会。今回が19回目となり、太陽光発電に関連した「Dubai Solar Show」と、World Green Economy Organisationが共催する「The World Green Economy Summit(WGES)」と共に開かれた。同サミットにはドバイ首長シェイク・モハメド・アルマクトゥームさんが参加し、改めて石油に変わるエネルギーの必要性について訴えた。
展示会には、中東諸国のインフラ整備に関わる政府系企業や、発電や施工に関連する企業関係者ほか、これからの世代に考えてもらう場をつくると目的で、ドバイ内の学生が校外学習として訪れる姿も見られた。
アラブ首長国連邦(UAE)は現在世界第2位の石油埋蔵量だが、将来的に枯渇することが分かっている石油資源に代わる、新たなエネルギーを生み出す環境へのシフトを国として目標にしている。エネルギー問題については、「Dubai Clean Energy Strategy 2050」というプロジェクトを発表しており、2050年までに都市全体の75%の電力を再生可能エネルギーによって賄うことを目標としている。ドバイ最大の太陽光発電所「Mohammed bin Rashid Al Maktoum Solar Park」は2013年から発電を開始し、2030年までに5000メガワットの発電を計画している。
来場者の注目を集めていたのはドバイ警察のブース。ブガッティやランボルギーニ、フェラーリなどの高級パトカーが有名だが、現在はエコに力を入れている。プジョー製の新しいパトカーは100%電気エネルギーで走行が可能で、現在はドバイ空港内で使われている。今回はBMW製のパトカーも発表され、300キロメートルまで走行可能なモデルのため、今後は市内での導入も予定されている。
日本からはJTC DWC LLC社がジャパン・パビリオンを企画・運営をし3社が初出展した。ギガソーラー社はローカルアラブ人の家や中東地域の工事現場に合わせた、屋根や壁にソーラーパネルを設置し人々の憩いの場となるようなオアシスを提案。プロインゾジャパン社は一軸追尾式「PROINSO TURNSOLE Powered by OMRON」を提案した。サンアースソーラージャパン社は50年以上続くソーラーパネル製造の老舗企業で、中国本社からも総経理がドバイ入りし、長年にわたる実績をアピールした。
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